故 Raspberry Pi Model B を偲ぶ会

2013年頃購入したRaspberry Pi Model Bがたぶん故障したので記録.生前をしのぶ

経歴

2013年頃に作成した,Docomo Xi対応のモデムL-03Dと,無線LANモジュールWLI-UC-G301Nと,RasPiを組み合わせたポータブルルーター(モデム?)に使用.
OSはRaspbianで,カーネルやらchkconfigやらを弄って起動時間だけは10秒程度.これはまぁまぁ市販品に匹敵するけども,消費電力を見ると非常にまずい.5Wぐらい常に食ってるんじゃないかな.

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  • C6のコンデンサは換装済み.何かの拍子に取れたらしいので,付け替えた.容量470μFちょっと大きすぎ
  • RCA端子とオーディオジャック,RJ45端子,USB端子はヒートガンで撤去済み.
  • IC3のLAN+USBコントローラICは周りを無理矢理削って電流を切ってある.このICはアイドル状態でも相当電力を食う(3~400mAだっけ?失念)ので,バッテリ駆動の環境では邪魔だった.
  • IC3が入ってないModel Aを使えばいい話だけど,ちょうどModel Bが余ってたんだよね.海外サイトでトーチを使って剥がしてる記事があったから,ヒートガンで剥がせるだろうと思ったけど,まっっったくビクともしない.しょうがないからペンチで周りを削った.


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  • SDカードスロットにはmicroSDが刺さるような変換基板を入れてある.Amazon*1で823円だった.
  • ちなみに,SDカードソケットはまともなSDカードを挿すと基板からはみ出る.このはみ出た部分に変な力が加わると,接触不良を起こしてシステムが止まる(この変換基板なら大丈夫だけど).移動中に使うので,マスキングテープを貼って固定してた.
  • 見えないけど,SoC側から出てるD-/+にUSBコネクタが繋がるようにハンダブリッジしてある
  • SoCのUSBポートに裏からmicroUSBで繋がるよう,サンハヤトの変換基板を使って引き出してる.変換基板側のIDの位置にボードのGNDが来るので,4と5をハンダブリッジして誤魔化してる.

経緯

先週ぐらいから,ACTランプが8回点滅してブートしなかったり,ブートした様に見えてもHDMI端子に繋いだディスプレイには何も表示されないことがあった.
elinuxのR-Pi Troubleshooting*2にある,ACTランプの点滅に関する項目を見ると

8 flashes: SDRAM not recognised. You need newer bootcode.bin/start.elf firmware.

らしい.
bootcode.binとstart.elfを新しくするも,挙動は変わらないのでSDRAMに障害があるっぽい.このボードのSDRAMはSoCに組み込まれてるはずなので,新しくボードを買い直さないとダメっぽい.

elinux.org*3をよく見ると

Broadcom BCM2835 (CPU + GPU. SDRAM is a separate chip stacked on top)

とある.SDRAMがCPUの上に積まれてるらしい.何をバカな,と思ったら写真があった.
https://www.raspberrypi.org/wp-content/uploads/2012/01/brcm2835plusmemory.jpg
よくよくボードを見ると,確かに積まれている.
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もしかしたら,ここら辺のハンダがクラックしてるのが故障の原因かもしれない.ヒートガン当てれば直るかな?
既にAmazonでRasPi A+をポチったので,直ってもあんまり嬉しくない.